ミニサボテンが根腐れ?アウトとセーフの見分け方と起こしやすい環境とは

育て方と管理
【100均サイズのサボテンにジャストサイズです♪】

サボテンは水をやりすぎると根腐れして死んじゃいますよとサボテンサイトには必ず書かれてますね。可愛いサボちゃんに根腐れは怖い。

ただ、根腐れした状態が具体的にどういう感じなのか、見たことないとよく分らないと思います

そのため、ぜんぜん問題ないのに根腐れだと勘違いしておろおろしたり、なんとか助けようと無謀な胴切りに挑戦したりしてみすみすダメにしてしまうケースがあるようです。…というか、手探りでちびサボを育て始めた頃の私がそうでした(苦笑)

根腐れかどうかの見分け方と根腐れさせやすい生育環境や対処法についてのお話です。

これは根腐れしてる?

根腐れの時と無問題なときの違いをいくつか挙げてみます。アウトの症状が複数重なると根腐れの可能性が高いです。

根腐れした根っこは黒ずんでぽろぽろと切れてしまいますが、種類やサイズによっては健康な根であっても細くてすぐに切れてしまうものがあります。抜いてみて根っこを引っ張ったら切れちゃったから根腐れだ!と早計に決め付けないでくださいね。

ぶよぶよする

アウト→ 根腐れして本体まで腐りが入るとサボテンがぶよぶよしますが、このぶよぶよは熟しすぎたトマトの手触りです。いよいよ腐りが進むとつまむとぶちゅっと潰れてどろどろします。

この2つは厳密には根ぐされではないのですが、腐っちゃいました~という状態は中身がどろどろになります。

セーフ→ 根元をつまんでみて固めのグミみたいな手触りであれば根が動いてないか単純に水が切れてるかのどっちかのことが多いです。

色が変わっている

アウト→ 地際から黒くなってくる ぶつけた林檎みたいなこげ茶に変色した部分がえぐれたように凹んで広がる
この二つは腐りが進んでいる可能性が高いです。

我が家のホープだった尾形丸くんです。非常に元気よく大きくなっていたのですが7月の長雨&豪雨時にやられてしまいました(涙)。直接雨に当ててはいなかったんだけどなぁ。あっという間にこうなってしまいました。

※ 厳密に言うとこの尾形丸は根腐れというより地際から腐敗菌が入ったものです。

微妙→ コブの色が黄色くなってくる
日焼けの場合もありますが、直射日光に当ってないのに黄色い部分が広がるときは根腐れが進んでいることがあります。

微妙→ 根元が黄色い
弱っていることは確かですが、根腐れで色が変わっているわけではない場合もあります。

我が家の竜神木を固まる砂から抜いたときの様子です。砂に埋まっていた部分が黄色くなっていますが根っこ自体は傷んでいません。(この竜神木はただいま身長12センチ 25センチまで伸びました)

セーフ→ 根元の色が赤っぽい
マミラリア属のサボテンは小さいうちは根元が赤っぽい色をしているものが多くあります。買ってきたときは普通だったのに植え替えたらだんだん赤くなってくる場合は植え替えられた環境にまだ慣れてない状態なので心配ありません。

セーフ→ 根元が枯れたようになっている
サボテンの生理現象で「老化」で片付けられる状態です。ノトカクタス属の青王丸などは薄茶色の膜が上ってきやすいですね。根元が枯れたようになっていても全体的には艶と張りがあれば大丈夫です。

3センチに満たない極小サボテンでもこの状態になるので老化と言われてもすっきりしませんが、生育環境がサボにとって厳しいとなりやすいようです。

根腐れしやすい環境とは

サボテンは水をやりすぎると腐るというのはサボテンを育てる上での定石ですが、水のやりすぎ云々以前にこれじゃ腐るのも無理はない…という環境があります。

ガラス容器に植えられたサボテンってインスタ映えするし飾ってても可愛いですが、サボテンにとってはほぼ拷問状態です。

サボテンを育てる上で風通しのよさはほぼ必須なのですが(種類によっては風が通り過ぎるといじけるものもあります)こういう形で植えられると風がまったく通りません。

底穴がないので霧吹きでしゅっしゅと水やりをすることが多くなると思うのですが、霧吹きだと空中湿度が高くなりすぎて蒸れてしまいます。

こういう環境だと蒸れに弱い種類から順番に腐ってしまいますので、弱ってくる前にちゃんとした鉢に植え替えてあげて欲しいです。

根腐れさせてしまったらどうしよう

直径が3センチ前後の小さなサボテンを根腐れさせてしまった場合、助けるのはかなり難しいと思います。

根腐れの対処法として傷んでない部分を挿し木することを勧められますが、健康な部分の高さが3センチ以上ないと新しい根を出す前に干からびてしまうか改めて腐らせてしまうかのどっちかになりやすいのです。

それでも頑張ってみたい!

ダメ元で胴切りに挑戦するのであれば、傷んだ部分を完全に切り落とし、切断した面に水で溶いた発根促進剤のルートンをぬり塗りしてください。

大きなサボテンは切断面をしっかり乾かしますが小さいサボテンは乾かしている間に干しサボテンになりかねないので切ってすぐ塗って構いません。

ルートンが乾いたら細かめのサボテン用土に置いてティッシュをかぶせておきます。あとはじっと我慢ですが、待ってる間に2/3くらいまでしぼんでしまったらこれは無理だと判断したほうがいいと思います。

サボテン育ては失敗を繰り返しながらコツをつかんでいくものだなぁとしみじみ…

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