ただ今サボテン花盛りです

銀手毬という群生する小さなサボテンがいかに性悪かを熱く語る

銀手毬 ミニサボな日々
【100均サイズのサボテンにジャストサイズです♪】

サボテンというものは樽のように巨大になるものがある一方で単体の大きさはもっぱら数センチ前後がMAX、せっせと仔を吹いて大家族になっていくものがあります。

銀手毬は大家族系のサボテンです。小さい白い痛くないと、女子人気が上りそうな要素をたくさん持っています。そうなんだ とにかく可愛いのよ。ちっこいのにぽこっと仔がついてね。超ラブリー きゃー♪

妊娠のお守りにすりゃいいくらい次々と仔を吹くこのサボテンを、ザルに入ったてんこ盛りの豆のような姿にしてやろうと思いました。それが素の姿であるなら元気に群れるがいい。

しかし… なんだこの性悪サボテンはぁ!!



銀手毬の育て方(定型)

銀手毬 (Mammillaria vetula ssp.gracilis)
原産地:東メキシコ
日光を好むので通年日なたで管理できる小さなサボテンです。多くのマミラリア属のサボテンと同様に多湿を嫌うので水やりは控えめにし、風通しよく育てます。受け皿に水がたまると腐りやすいので注意しましょう。
ごく小さいうちから仔を吹いて群生します。しっかり日に当ててやることでより仔を吹きやすくなります。外れた仔はそのまま土に挿しておけば発根するので増やしやすいサボテンです。

栽培難易度を5段階にすると、銀手毬は2番目か3番目くらいに位置するような、そんなに難しい種類ではないと紹介されています。

私が手に入れた銀手毬は、例によってHCの固まる砂198円の1号鉢出身でした。うずら豆を半分にしたようなのに5ミリくらいの仔が4つついてました。3年前のことです。

ええ、私はその頃 銀手毬がこんなに扱いづらくて思い通りにならないサボテンだとは思いもしなかったんです。

独立心旺盛な子どもたち

銀手毬はとてもよく仔を吹きます。ただし、その10倍よく仔が外れます。もしもあなたが通販で銀手毬を買ったとき一つの仔も外れずに届いたとしたら、そのショップは非常に優れた包装技術を持っていると思います。

うちの銀手毬はレジを終えて帰宅するまでの間に4つついていた仔の3つが外れて袋の中に転がってました。

外れてしまった仔たちはしょーがないので空いてる鉢に転がしておきました。運が良ければ根付くんじゃないかなーと期待しつつ。

…しかし、外れた仔たちはとある強風の夜にどっかに吹き飛んで行きました。風通しの良さは文句なしの我が栽培環境が仇になった(涙)

群生株の銀手毬への道に早くも暗雲。

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根張りは旺盛ではない?

外れた仔たちが風に乗って旅に出てしまったため、群生株への道はうずら豆にたんこぶがついたような親株に託されました。

ところがだ。

固まる砂から抜いたあと、だんまりを決め込む!たんこぶつけたままぴくりとも動かず、夏を越し秋が過ぎてそのまま冬に突入。死んだのか?と思うけれど、死んではいない模様。

春になってたった一つ残った仔を落とさないように、198円を腫れ物に触るように扱わねばならない理不尽を感じつつそーっと植え替えたところ、やっとこさ目を覚ましました。

銀手毬や白檀みたいな仔がぽろぽろ取れる種類のサボテンはせっせと仔を落として増えていくのを善しとしているので、逞しいしっかりした根を張るという概念を持ってないみたいです。…と私は思う。



群生株への道が遠のく

目を覚ました銀手毬はたんこぶ1号の横にたんこぶ2号をもこもこと出し、次いでたんこぶ3号4号を相次いで吹いてきました。やっと群生株に仕立ててやるぜ!という私の野望を理解したようです。

ただ、なにしろ親株の直径が1.5センチあるなしなのでそこに出てくる仔はそれよりはるかに小さい。そして銀手毬は頭の上の方に仔を吹くというのが問題でした。

黄金司という同じマミラリア属の大家族系サボテンがありますが、これは親株がそこそこ太りながら主に根元に仔を溢れさせてきます。

黄金司

そんでもって黄金司はちょっと触ったくらいじゃ仔は外れません。

ところが銀手毬は親株が大して大きくならないうちにアホほど外れやすい仔を吹く。それも頭の上の方に。

わたくし、大変注意しながら扱ってきたつもりでしたが、ある時隣の鉢を動かしたときに引っ掛けて倒してしまいまして、再び仔が3つ外れました(涙)

またたんこぶ1つになった親株は、よほどショックだったのか再び沈黙してしまいました。へへい べいびー機嫌を直してくれーよー そんなことでいちいちヘソを曲げてたら立派なサボテンになれないぞーぉ

仔の根はすぐ出る…しかし

銀手毬みたいにぽろぽろ外れる仔はすぐに根を出してきます。転がしておくだけで根を出してくるというのはウソではありません。それを挿しておけば根が伸びて育ち始めます。

しかし、土に挿しておきたくても手元にあるのは最大5ミリ最小3ミリという連中です。サボテン培養土って粒が大きいのが常ですから、仔が小さすぎて上手く挿せないのです。

挿せないから親株の鉢に転がしておきました。

すると、ちょろっとだけ根を出したものの干からびかけて息も絶え絶え(涙)

仔が乾燥しないように水やりすると親株が嫌がっていじけるし、さりとて仔はへろへろだし一体どうせよと?

育てて分った銀手毬の真実

銀手毬で画像検索すると、私が目指しているザルにてんこ盛りの豆みたいにもりもりした銀手毬がたくさん紹介されています。

そういった上等な銀手毬を育てていらっしゃる大先達の方々は簡単に増えましたとおっしゃる。

私は思います。そういう諸先輩方はきっとサボテン語が分るのです。もしくは普段は手袋をなさっていて、夜密かに手袋を外すと緑色の指をなさっているのです。

よく見かける=育てやすいでは絶対ない

困難を極めていた『ザルに盛った豆のような群生銀手毬プロジェクト』(大げさ)の現在はどうなったかと申しますと。

銀手毬

親子の水やり相性が悪いので仔たちを1.5号の鉢に移しました。この仔たちはほぼ1年成長するでも枯れるでもなかったのですが、今年の夏になってやっと成長し始めて、これでも倍くらい大きくなりました。

では親株はどうしたか。

仔が外れるし昨年あまり育ってなかったので根をいじらないために春の植え替えを回避し、しばらく様子を見ることにしました。

んで、久しぶりに水やりをしたら    腐った。

なんでやー?!あんだけ気を使って育ててきたのに意味がわからん!

弟子1号
弟子1号

さんざん貢いだ挙句に捨てられた男の言い草みたいだ。

というわけで、ザルに盛った豆的銀手毬プロジェクトは水やり遺児になった1.5号鉢の3つの仔たちが引き継ぐことになりました。なんかもう2歩歩いて3歩下がってる気分。

銀手毬はどちらかというと軟質なサボテンなので蒸れに弱いところがあります。だから風通しがよくないと腐りやすいです。つか、何が気に入らんのか風通しが良くても腐りました。

ごく小さいうちは見た目とは裏腹に案外死にません。しかし、どうやら仔を吹くサイズになると水加減に神経質になるみたいです。なので、大きすぎる鉢に植えると高確率で腐らせると思います。

もしも群生させたいのならば、親株の直径が3センチ、株全体のサイズが5センチを超えたくらいまで育ったものを選ぶべきです。親株がそこそこ大きければ力がありますから出てくる仔も大きめです。仔が外れたときに苦労せずに済みます。

…それが分っていながら新たな銀手毬を迎えずに1センチに満たない水やり遺児たちに群生の夢を託している私はやっぱりどMなんでしょうか。



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